産後ドゥーラ 丹波あかね
Akane Tanba
About Doulas

産後ドゥーラとは
ドゥーラとは? What is Doula?
「ドゥーラ」とは、もともとはギリシャ語で「女性に仕える女性」という意味だそうですが、1970年代のアメリカで、母乳育児の分野でこの言葉が使われ始め、今では産前産後の女性を支援する非医療者として北米を中心にこの新しい職業が発達しています。アメリカでは約5%の妊産婦がドゥーラのサポートを受けているそうです。
一方、日本では「床上げ(とこあげ)」という言葉があり、出産後の産褥期(子宮で大きく育った赤ちゃんが生まれたあとに子宮が元の大きさに戻るまでの産後6〜8週間)のうち、およそ最初の3週目は一日横になっていられ、普段通り動きはじめるまで、周囲の女性(お母さんや親戚、ご近所の女性たち)に助けられていたそうです。お産の先輩女性たちが身体的に大きな負担を負いホルモンの急激な変化で精神的にも不安定になっている産後の女性を労り「床上げまでは家事は気にしないで横になっていなさい」と言ってくれていたんですね。けれど、現在の日本では核家族化が進み、親戚や近所付き合いも希薄化しています。子育てや家事を助けてくれる先輩女性が周りにおらず孤立しがちなお母さまの身体的消耗、精神的不安を理解し母親としての自立まで伴走していく存在として、日本でも産後ドゥーラが注目されてきました。
ドゥーラサポートって? How are Doula’s suports?
産後ドゥーラの支援内容は、母親サポート、育児サポート、家事サポートが三本柱となります。
育児・家事もお母さまを守るための母親サポートの一部と捉え常にお母さまへの気配りを第一に行います。そこがベビーシッターや家事代行業との違いと言えるでしょう。
育児サポートは、ドゥーラ自身が赤ちゃんのお世話をしながら、お母さまが精神的に安定した状態でいられるための育児不安を解消し、お母さまが「自分の育児」を自信をもって見つけられるよう見守ります。家事サポートでは、お母さまが休養して落ち着いた心で赤ちゃんと接することが出来るよう負担を軽減し、良い母乳のため離乳食にも流用できるお食事も提供します。
これらのサポートは、母親サポートに通じます。お母さまの孤独感解消のため不安や悩みをお母さまに寄り添う心で傾聴したりマッサージでリラックスしていただいたり、必要があれば専門家や行政サービスに繋げます。
家事・雑事や育児不安に煩わされることない精神状態で赤ちゃんとゆっくり向き合い授乳することで、愛情ホルモンであるオキシトシンが分泌されます。お母さまにそんな赤ちゃんとの幸せな時間を実感していただくことが、ドゥーラの喜びなのです。
どうしてドゥーラに頼むの? Why Doula?
出産後赤ちゃんと自宅に帰ってからのお母さまは、まったく新しい生活に突入します。2,3時間おきの授乳、おむつ替え、沐浴、ぐずったりギャン泣きしたりする赤ちゃんをあやしたり、寝かしつけたり。赤ちゃんのお世話に待ったはありません。ご自分のリラックスタイムはおろか睡眠時間もままならない毎日。
今まで当たり前にやって来た家事は出来ないのが当たり前なんです。ところが「私が頑張ればいいから」「私が我慢すればいいから」と頑張りすぎてしまう女性が、たくさんいらっしゃいます。以前通りにお料理やお掃除をやろうとすると赤ちゃんのお世話が負担になって、自分を責めてしまったり。そして、そんな心の内を語り合える相手もいないとどんどん自分を追い詰めてしまう。現代のお母さまはそんなワンオペ育児で孤立しがちです。でも、産後も産前も1日24時間は変わらないのす。全部ひとりでできなくて当たり前です。
第三者にたのんで、頼ることで、いつも急いていた心に余裕が生まれます。余裕のある心で赤ちゃんに接することで母子のきずな形成に不可欠である良好なアタッチメント関係を築けるのです。そして、それがこれからの母子の信頼関係に繋がるのです。ですから、幸せな育児のために、どうぞひとを頼ってください。